個人年金保険どれを選べばいいのか
個人年金保険に加入しようと思っても、保険会社ではさまざまな個人年金商品が販売されているため、種類もいろいろで、どれにすればいいのか迷ってしまいます。
まずは自分が将来受け取る年金ですから、どのような年金を希望しているか、保険料はどれくらい負担できるのかなどを基準に選んでいくと良いと思います。
一口に個人年金保険といっても、リスクを伴う商品や加入時に多くの資金を必要とする商品など、さまざまな保険商品が提供されています。その中からいくつかの切り口で分類しながら概要を見ていきたいと思います。
個人年金保険を分類してみると
個人年金保険は大きく分けて下記の2つに分けて考えることができます。最初に「リスクが伴う保険か伴わない保険か」、2つ目に「保険料の支払い方や年金の受け取り方はどうなのか」と言う2点で大きく分類できます。
- リスクが伴い景気や為替相場などに影響されやすいか
- 保険料の払い方や年金の受け取り方はどうか
リスクが伴い景気や為替相場などに影響されやすいか
リスクを伴う個人年金保険には以下のものがあります。
- 外貨建て個人年金保険
- 変額個人年金保険
- 5年ごと配当金付個人年金保険
- 積立利率変動型個人年金保険
これらの個人年金は、程度の差はありますが景気や金利の情勢に左右されやすい傾向があります。外貨建て個人年金は、予定利率が円建てと比較してかなり高いため人気のある年金保険ですが、為替相場変動のリスクを受けやすいという特徴があります。しかし、このリスク理解したうえでなら検討する価値はあります。
変額個人年金は、最近あまり積極的に販売されていないようですが、どちらかと言うと投資的な色合いが強く、場合によっては、元本割れすることもある保険商品です。
5年ごと配当金付個人年金保険や積立利率変動型個人年金保険は、金利情勢の影響を受ける保険で、金利が高金利のときは利率も高くなり年金原資も増えていきますが、低金利のときはあまりメリットを感じません。
一方、確定年金などの従来型の個人年金は、契約加入したときに将来受け取る年金額が分かるなど、景気や相場などの影響を受けることが少なく、保険会社が破綻しない限り積み立てた保険金が戻ってこないということはありません。
着実に安定して年金資金を貯蓄するなら、従来からある貯蓄型の確定年金などの保険で、多少のリスクはあるが将来の年金額が増える可能性を求めるなら、外貨建てや変額型の個人年金という選択になるでしょう。
保険料の払い方や年金の受け取り方はどうか
保険料の払い方は、預金感覚でコツコツ積み立てていくなら「月払い」です。事実、個人年金に加入する人の多くが月払いを選んでいるよです。
保険料の払い方の種類は下記の5通りです。積み立てる期間が長くなりますので、自分にとって無理なく払っていける支払い方法を選ぶことがポイントです。
- 月払い
- 半年払い
- 年払い
- 一時払い(一括で支払う)
- 全期前納
最も一般的な支払い方法は「月払い」です。一時払いや全期前納は契約時などに一括して保険料を支払うため、まとまったお金が必要になります。このため、預貯金や退職金などでまとまった資金を用意できる方が利用しています。
保険料が決まる仕組み
保険料が決まる仕組みには2通りあります。
- 年金建て
- 保険料建て
年金建ての保険料は、「年金額はいくらで、どれくらいの期間受け取りたいのか」を基準に決まっていきます。一方、保険料建ての場合は、「どれくらいの保険料を何歳まで支払うのか」で決まってきます。
年金建ての場合は、希望する年金額を最初に決めて保険料が決まるという順序になりますから、負担する保険料が高額になるケースもあります。保険料が負担できなくなっては意味がありませんので、保険料を先に決めて年金額が決まるという保険料建てで考える方が多くなっています。
年金の受け取り方
個人年金の受けと取り方の種類は下記の種類に分類できます。
- 確定年金
- 終身年金
- 有期年金
- 保証期間付年金
- 夫婦年金
確定年金は、年金の受取期間(5年・10年・15年など)が決まっているタイプで、被保険者が亡くなった場合でも遺族が残りの期間の年金を受け取れます。
終身年金は被保険者が死亡するまで年金を受け取れるタイプで、有期年金は決められた期間(10年・15年など)年金を受け取れますが、被保険者が死亡した時点で支払いがストップします。
保証期間付年金は一定期間の保証が付いたタイプで、有期年金や終身年金の保証期間付として販売され、その保証期間内は被保険者が死亡しても年金を受取ることができるため、終身年金や有期年金の場合、この保証付に加入するのが一般的です。
夫婦年金は、夫婦のどちらか一方が生存している限り年金を受け取ることができます。
まとめ
個人年金保険には、いろいろな種類があります。内容も似通っていてどこが違うのか分かりにくい面もあります。ですが、最初に分類したように、リスクを伴う保険か伴わない保険かで対象は絞られてきます。
その上で、最も加入者が多い貯蓄型の「確定年金」タイプにするのか、もしくは、それ以外にするのかなど、支払う保険料や将来の年金額などを自身の希望と見比べながら選んでいくと良いと思います。
また、終身年金のようなタイプの保険が希望なら、自身の健康状態や平均寿命、家系的な要素なども考え合わせて、検討し決めていくのが最良の選び方だと思います。
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