個人年金保険への50代からの加入の仕方
個人年金保険に加入する年代で最も多いのが50歳代以降の方です。加入状況は30歳代からすこしずつ多くなり、50代から以降にかけて最も多くなってきます。この年代になると、そろそろ自分たちの老後の生活資金のことなどを、真剣に考え出す時期に来ているという理由からでしょう。
生命保険文化センターという機関の調査「個人年金保険の世帯加入率」によると、世帯主の年齢が50歳代が加入のピークなっています。この時期になると、子育てなども一段落し、生活にもゆとりが生まれている年代ですから、個人年金に加入する人も多くなっているのでしょう。
世帯主の年齢 | 加入している | 加入していない | 不明 |
50歳~54歳 | 30.4% | 66.2% | 3.4% |
55歳~59歳 | 31.0% | 65.6% | 3.3% |
60歳~64歳 | 24.5% | 67.0% | 8.6% |
65歳~69歳 | 20.9% | 70.3% | 8.9% |
個人年金保険に50歳以降で加入するときは
50歳代以降で個人年金保険に加入する場合、個人年金の保険料払込済期間まで10年~15年程度しかありません。毎月払いなどの一般的な保険料支払い方法を選んだ場合、保険料はかなり高額になります。
下の表は、ある保険会社の10年確定年金で月の保険料30,000円を60歳まで払込、65歳から年金を受け取る場合の基本年金額(年額)と返戻率を表したものですので参考にしてください。
契約の年齢 | 男性 | 女性 | ||
基本年金額 | 戻り率 | 基本年金額 | 戻り率 | |
50歳 | 388,650円 | 107.9% | 389,040円 | 108.0% |
出典)保険会社
※ 戻り率等は記事執筆時点のものです。
上の表からも分かるように、保険料がかなり高額になる割には「戻り率」はさほど高くはありません。ですが、保険料を月払いにして個人年金に加入することはできます。
保険料の一時払いという選択肢もあります
一時払いは、契約時に保険料を一括して支払ってしまう支払い方法です。契約時にまとまった資金が必要になりますから、若い世代には少し難しい支払い形態かもしれません。
ですが、50代以降の方は、何がしかの余剰資金や預貯金、また、退職された方には退職金などが支給されている場合もあるでしょう。そういうお金を利用して保険料を一時払いにする方法もあります。
下の表は、50歳の男性が5年確定年金に300万円を一時払いして加入した場合の例です。
積立期間 | 受取開始年齢 | 年金期間 | 基本年金額 | 年金原資 | 年金受取総額 | 戻り率 |
10年 | 60歳 | 5年 | 634,021円 | 3,138,720円 | 3,170,105円 | 105.6% |
出典)保険会社
※ 戻り率等は記事執筆時点のものです。
この例の場合なら、基本年金額が年間634,021円ですから毎月52,835円の年金を5年間にわたって受取れることになります。一時払いは一般的に積立利率が良いので、同じ条件なら月払いなどよりも戻り率はよくなります。
外貨建てや変額個人年金という選択肢もあります
外貨建て個人年金の場合は、予定利率が高いので短期間の加入でも、円建てよりは年金原資が大きくなる可能性があります。ただ、外貨建てや変額年金の場合は、為替変動によるリスクや株式相場などの影響を受ける投資的な要素を持っています。
この辺をしっかり理解して加入するのであれば、検討してみる価値はあると思います。
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保険は複雑な金融商品ですから、そう簡単に理解できるものではありません。また、自分では分かっているつもりでいても、けっこう理解していないところがあるものです。
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